PMS(月経前症候群)

PMS(月経前症候群)とは

女性なら誰もが、月経の前にイライラしたりすることはよくあることです。
およそ28日から38日の月経周期の中で、排卵から月経開始までの時期に現れる、身体的、精神的な症状を、PMS(月経前症候群)といいます。

身体症状としては、動悸、頭痛、腰痛、関節痛、乳房の張り・痛み、食欲の変化、便秘または下痢、めまい、疲労感、ほてり、不眠、過眠、吐き気、手足のしびれ、手足のむくみ、じんま疹、体重増加、にきびなどです。

精神症状としては、怒りやすくなる、イライラする、憂うつになる、緊張する、無気力になる、疲れやすい、不眠、パニック、集中力低下、涙もろくなる、攻撃的になる、記憶力が低下する、神経質になる、気が短くなるなどです。

PMSが起こる原因は、女性ホルモンが関係しています。 月経の周期は25日〜38日くらいです。
その際、2つのホルモン、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)が分泌されるのですが、このホルモン分泌のバランスの急激な変化でいろいろな症状が現れるのではないかと考えられています。

女性80%が経験すると言われていますが、生活する上で、その間リラッスクする時間を過ごす、いつもより余裕を持って過ごす、休息や睡眠をきちんととるなど工夫して毎日を送ることが出来ればよいのですが、苦しくて日常生活に支障をきたすようだと、婦人科や精神科、心療内科に相談されることをお勧めします。

特に、精神症状の強い方は、心療内科、精神科での治療が有効です。
カウンセリングや症状にあったお薬を使って乗り切っていくこともできます。

PMSより症状が重い場合はPMDD(月経前不機嫌性障害)といって、強い抑うつ、絶望感、不安感などの症状が現れます。症状はより深刻な状態となります。

投稿日:2014年1月15日|カテゴリ:最新の医療情報