双極性障害(躁うつ病)

双極性障害(躁うつ病)とは

躁うつ病とは、気分障害の一つで、躁状態とうつ状態という病相を繰り返す精神疾患であり、気分障害の一つです。
古い呼び名では躁うつ病あるいは他の名称として双極性感情障害とも言います。
躁うつ病は、躁とうつを繰り返す病気です。
うつ状態だけが起こる病気を「うつ病」と言いますが、このうつ病とほとんど同じうつ状態に加え、うつ状態とは対極の躁状態も現れ、これらを繰り返す、慢性の病気です。

普通の人にも感情の揺れがありますが、躁うつ病の感情の揺れの幅は、タイプや人にもよりますが、感情の揺れは大きなものです。

躁の時は、爽快感を伴うほど、調子の良さを感じるため、自分ではコントロールできず病気だという意識もないので、治療や入院も拒否しがちです。
さらにうつになると、躁の時のことを思い出して自己嫌悪に陥ったり、人により妄想などが出て将来を悲観し、ひどい時は自殺を図ったりします。
原因はうつ病とは違い(ストレスなどが主な原因ではなく)脳内の神経伝達の異常によって引き起こされる病気です。

治療は薬物療法が主になります。薬でコントロールすれば、通常の生活をおくることが十分に可能です。しかし、放置していると、何度も躁状態とうつ状態を繰り返し、その間に人間関係、社会的信用、仕事や家庭といった人生の基盤が大きく損なわれてしまうのが、この病気の特徴のひとつです。
このように双極性障害は、症状によって生命の危険をもたらす一方、躁状態ではその行動の結果によって社会的生命を脅かす重大な病気です。

投稿日:2014年1月15日|カテゴリ:最新の医療情報