適応障害

適応障害とは

適応障害とは、重大な生活の変化あるいは生活上のストレス(進学、転校、就職、異動、結婚、死別、重い身体の病気など)により、その人の社会的機能や行為に支障をきたすストレス障害です。通常ストレスから1ヶ月以内に起こり6ヶ月を超えないとされていますが、慢性的にストレスが加わる場合は症状も慢性に経過することもあります。

情緒的な障害が発生し、抑うつ気分、不安、心配、緊張、声を荒げる、突然泣き出すといった症状が認められ、集中力の低下や意欲の低下により職業や学業にも支障をきたし、就職や就学そのものが不可能になる場合もあります。また、頭痛、動悸、腹痛、吐き気、倦怠感、微熱といった身体症状がみられ、ストレスから離れること(休日など)で症状が軽快することや出勤や登校をする朝に症状が強く出現するなど時間帯や日によって症状が変化することも多いです。

治療としては、病気の原因となっているストレス因子の除去をすること、人事異動で部署を変わる、仕事内容や仕事量といった負担の軽減、引っ越しをするなどです。また、睡眠障害、抑うつ感、意欲低下、動悸や緊張に対して抗うつ薬や抗不安薬の投薬をおこないます。
また、適応能力を高めるためにカウンセリングを用いることもあります。

投稿日:2014年1月15日|カテゴリ:最新の医療情報