抗うつ薬は全般性不安障害に有効?―コクランレビューからわかったこと
全般性不安障害は、日常のさまざまな出来事について、過剰な不安や心配が長く続く病気です。治療には心理療法のほか、SSRIやSNRIなどの抗うつ薬が用いられます。
コクランレビューとは?
コクランは、世界中の医学研究を厳密に評価・統合する国際的なネットワークです。コクランレビューは、世界最高水準の医学的エビデンスの一つとされています。
抗うつ薬の効果は?
このレビューでは、全般性不安障害の成人12,226人を対象とした37件の研究が検討されました。
抗うつ薬を使用した場合、プラセボと比較して次の結果が示されました。
- 不安症状が改善し、治療に反応する人が多かった
- 効果不足によって治療を中止する人が少なかった
- 全体として治療を中止した人の割合には差がなかった
- 副作用によって治療を中止する人は多かった
注意点
研究期間は4~28週間であり、長期的な効果や安全性は十分に評価されていません。また、重い身体疾患や精神疾患を併存する人は多くの研究から除外されており、すべての患者さんに同じ結果が当てはまるとは限りません。
抗うつ薬は「うつ病だけの薬」ではなく、不安障害にも有効な治療選択肢です。ただし、効果や副作用には個人差があります。自己判断で開始・中止・増減せず、医師と相談しながら治療を続けることが重要です。
参考文献・引用元
